新聞は売れなくても、お客の数は増えている変な現実、売店商売のたくましさを感じる一幕!
最近、電車の中で夕刊紙を読んでいる人が少なくなったな~と感じてはいたが、昨日はその状況を目の当たりにした。
大宮駅の埼京線コンコースの売店で、ふと目にした光景。
時間は夜8時ごろ。
昔なら、もう残部残りわずか…だったのかもしれないが
昨日はこんな状況でした。
特定の新聞だけでなく、ほぼすべての媒体
かなりの新聞がまだ売れ残っております。
気がつくと、私も夕刊紙なんてここ何年も買っていません。
電車内での暇つぶし、ちょっとした読み物に、夕刊紙はちょうどよかったはず。
しかし、その役目もスマートフォンに奪われてしまい
新聞を読む人自体も少なくなっています。
昨日は迷いにも迷った挙句、ちょっと夕刊フジ購入。
紙面を開けると、まずすぐ気がつくのがページの薄さ。
新聞紙面のページ数は、普段は広告出稿量できまってきます。
昨日が32ページ。なんだか、薄くなった気がします。
内容を見てみると、記事はいつも通り。
政治経済・国際・株FXマネー・コラム・競馬・ゴルフ・サッカー・野球・健康・風俗エロ・ほか、どなたでも楽しめるように、バラエティー豊かな紙面構成はかわりばえない。反対に、興味のないページは読み飛ばしてしまうので、もう少し充実してほしいことにスグ気がつく。
そして読み進めると
ページの最後の方に一本の広告に目が行く。
新聞一部(紙)が140円。
この記事にもある通り
スマホアプリ版は、な・なんと月900-945円…
この価格差はなんなんだ!
これじゃ…売れるわけないよ。
紙を7部買えばスマホ版の方がオトクなのか
…絶句。
昔から定期購読中心の媒体と
こうして、新聞一部一部を都度販売してきた媒体と
ここまで大きく違ってきたのか!と痛感します。
都度販売は、大きく売り上げをあげることもできますが
売上の上下の波が激しく、安定しません。
しかし、定期購読なら収入の見込みも立てやすく売り上げが安定。
掛けるべき経費も見えてきますし、経営面では効率が良いはずです。
夕刊紙業界も、やっとそこに気がついたのか!
紙新聞が売れなくても、ネットで売れていれば…
そんなことも嬉しくなったりもします。
でも、淋しいことも。
毎日同じ駅を行き来するサラリーマン。
夕刊紙を手に取り、小銭と一緒に新聞を出すと
一言、はいよ!ゲンダイね。
いつも「ありがとね」なんて声をかけられる。
そう、駅の売店のおばちゃんたち…
いつも買ってくれる、利用してくれる客の顔を覚えているんですよ。
凄いですよね!千人じゃきかないでしょう。これはもう神業です。
そんなおばちゃんたちもリストラにあい、経験未熟な若い店員に変わり売り上げが大幅にダウンしたなんて話も聞きますけど。
昨日はちょっと、おばちゃんに話も聞きました。
夕刊紙どうですか?最近売れてませんよね?と。
すると
「…そうだね、みんなスマホだから仕方ないね」…と寂しそうにつぶやきますが、すぐさま
「でもね、新聞は売れてないけど、ほかは売れているよ!」と。
なぜですか?と尋ねたら…
「ここは地下だからそれはないけど、ほら、エキナカのおかげでお客様が滞在し、何度も店の前を通っていくから」
正直、この話には商売のたくましさを見ました。
「おお~っ、素晴らしい!」
おばちゃんたち
朝夕の新聞を買うお客様だけじゃなく、目の前を通り過ぎていく人たちも見えているんだ!と。
形は変わるかもしれませんが、安心しました。そこまでお客様のことが見えているなら!
つぎに夕刊紙を売店で購入することはいつかな?
…新聞を買うことはあまりなさそうだが、ちょっとした飲み物やお菓子は、コンビニを利用せずに売店を利用しようかな。
また、子ども連れて、こんど駅の売店で買い物しようかな~
あの陳列が大好きです。
何が置いてあるのか
あわただしい通勤時ではなく
ゆっくりとウォッチしたくなります。
きっと、新たな気づきがあるに違いありません。
最後に心に残ったこと。
夕刊紙に負けてられません、業界紙も電子化しなきゃな…ということ。