うさぎの耳には聴こえるの

分野いろいろ、見たこと感じたことを、あれこれ書いています。なるべく毎日更新。

命の危険を感じた瞬間~経験した人しかわからないあの映像

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それは本当に一瞬の出来事でした。

ふと隣にバトルしている車があり、目をそらした瞬間、前方のくるまが急停車。車体をすてて回避するも間に合わず、バンの後部に左肩を強く打ち、道路に投げ出されました。

 

 

もう10年以上まえになりますが、私が経験したバイクでの交通事故の時の様子です。

 

この事故の瞬間、ある二つの事を経験しました。

これまで生きてきた中でたった一度しか経験していない…
というか、経験できない事なのかな~と思いました。

 

それは

  1. 事故の瞬間など、衝突までの記憶がスローモーションになり、まるで連射画像のように脳に記憶されること
  2. 事故った瞬間一気に血圧が上がり、痛みはほとんどなくなること。それだけでなく、死を感じる瞬間は極度の興奮状態にあること

 

この二つです。

 

スローモーションに見えるのはタキサイキア現象と言われているそうです。
そうそう、まさにこれ!これ!

スローモーションに見える原因は脳の誤作動です。命を守ることを最優先に考えた脳は、それ以外の活動を低下させてしまいます。そのため、目から入った情報をうまく処理することができずコマ落としのような映像でしか処理できなくなってしまうのです。そのためスローモーションのように錯覚するのです。

出典 タキサイキア現象「危機的状況でスローモーションに感じる謎を解明」|アンビリバボー - テレビのブログ

 

要は、事故の一瞬、あんなたったわずかな時間に、脳がフル回転し「なんとかいまこの瞬間、命の危険を回避できないか…方法は無いのかと、これまで蓄積された知識、記憶、経験を瞬時にフル回転で検索し始める」そうです。

 

これって二度と体験したくないことかもしれませんが、視点を反対に180度ぐるっと反対から見てみると、普段私たちは、自分の脳が持っている情報処理技術のほんの一部しか使っていないんだな~と思ってしまいます(爆)

もしこの能力を自由に引き出すことができたなら、私は一日が24時間ではなく、48時間にも72時間にもなるかもしれない。あっ!と思ってから回避し衝突するまで1秒くらいっすよ!たった1秒!

この1秒でどんな情報処理が行われたのかは、コマ送り・スローモーションになっている記憶が鮮明に覚えております。目に焼き付くのではなく、脳に焼き付いた感じかな(笑)

でもやはり、二度と体験したくないですね。交通事故は。

 

 

そして2の痛みがほとんどなくなること…は、最強の麻薬を打ったような感覚なのでしょうね。こんなメカニズムだそうです。

 

実際に危険に遭遇したときは、以上のように覚醒のための物質が脳内にでるのですが、実際に、突発事故などで体が損傷し危険な状態に陥ると、脳がこれを察知してエンドルフィンが分泌され、痛みや辛さを取り除こうとし、免疫力などを最大限に高めようとします。

出典 脳内麻薬エンドルフィン « 頭推按

 

このエンドルフィンの効果・効用は凄いですよ。本当はメチャ痛いはずなんですけどね、痛みなんて一切ありませんから。救急搬送され病院についてもまだ痛くありません。痛いですか?と言われても痛くありません(爆)と返答するしかないのですから。

私の場合、意識がありましたからこうした問いに返答でき記憶していますけど、意識なければこうした記憶はすべて失われるのでしょう。その時々、いろいろですね。


このとき負傷したのは
鎖骨遠位端骨折と腰椎圧迫骨折

 

鎖骨はステンレスのプレートをボルト固定し、腰椎は約一か月間・トイレの時以外は一切座ってはいけない生活を余儀なくされました。



まあ、長い人生の間いろんなことがありバラエティー富んだ生活をしておりますけど、この時の生活もいろいろありましたね。ポジティブに考えてますからいろいろ振り返ると勉強になります。

このつづきは、また明日(笑)

では、また~